ヒメオドリコソウとホトケノザ

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ヒメオドリコソウとホトケノザは、どちらも同じ属なので似ていていつも迷ってしまいます。私の覚え方は、ミントに似たヒメオドリコソウと、仏様が乗っている蓮華座に似たホトケノザです。

ヒメオドリコソウとホトケノザを見分けられますか? ヒメオドリコソウとホトケノザのどちらかであることは花を見てすぐわかるのですが、そのどちらかであるか良く迷います。

ヒメオドリコソウとホトケノザは親戚

それもそのはずヒメオドリコソウとホトケノザはどちらも同じシソの仲間で、分類学上ではシソ科オドリコソウ属に分類されています。これならば花の形も似ていることに納得です。

見分けるポイント

ヒメオドリコソウとホトケノザを見分けるポイントは、葉の形と上部の葉が赤ジソのように紫色になっているか、そして花の付いている間隔です。

ヒメオドリコソウ
_ 葉の形:先がとがった三角形に近い葉。毛が生えてチミントに似ている。 _ 頂部の葉色:赤紫色になっていることが多い。ただし緑色の葉の個体もある。 * 葉の間隔:密に詰まっている。

ホトケノザ
_ 葉の形:丸みを帯びたハスの花のような葉。 _ 頂部の葉色:緑色。開花時期には頂部に花が咲いていたり蕾が見える。 * 葉の間隔:開いていて、軸が見える。

名前からは、ヒメオドリコソウの方が同じオドリコソウ属のオドリコソウに似ていますが、見た目ではホトケノザの方がオドリコソウに似ています。

ちなみにこのホトケノザは、春の七草に出てくる「ホトケノザ」とは別の種だそうです。春の七草の「ホトケノザ」は、キク科のコオニタビラコだそうです。

ヒメオドリコソウは海外から来た帰化植物

ヒメオドリコソウは、元々ヨーロッパに自生しており、明治中ごろに日本にやってきた帰化植物だそうです。それに対してオドリコソウとホトケノザは自生種です。

これは私の想像ですが、近年日本に入ってきたヒメオドリコソウは科学者が分類学的にオドリコソウの親戚で小さいからという風情の無い理由で「ヒメオドリコソウ」と名付けたのではないでしょうか。