マンサクが咲き始めた六甲山最高峰

目次

阪急岡本駅からスタートして西お多福山に登り、六甲全山縦走路で宝塚まで歩いて来ました。西お多福山から石の宝殿の少し先まで日陰に雪が残っていましたが、六甲山最高峰にはマンサクが咲き始めていました。

立春を過ぎ日没時間もだいぶ遅くなってきました。冬至の頃は午後 5 時頃にはすっかり暗くなっていましたが、気がつくと日没時間はもう 5 時半を過ぎています。最近は 6 時間程度のコースばかり歩いていましたが、日が長くなったと思ったら少し長い距離を歩きたくなりました。

そこで阪急岡本駅から打越峠を越えて西お多福山に登り、六甲全山縦走路を東に進んで宝塚まで歩きました。このコースは駅から比較的すぐにハイキングコースになり、六甲山までお隣の芦屋川からのコースに比べると静かに歩けるところが気に入っています。ただ六甲山最高峰(特に石の宝殿を超えた先)から宝塚までは途中でエスケープしづらいのが少し不安なコースです。

景色と発見

岡本は梅の名所

岡本八幡神社脇の公園に梅がきれいに咲いていました。

岡本八幡神社脇の公園(保久良神社への分岐)に咲いていた梅。

この梅もきれいだったのですが、岡本八幡神社の少し南に有名な岡本公園があります。この公園には梅の木がたくさん植えられていて、梅の名所になっています。2 月中旬から 3 月上旬は梅の季節ですので、登山前や下山後に寄ってみると良いかと思います。今年の梅祭りは 2 月 28 日(日曜日)(注 1)だそうで、先着で甘酒の振る舞いがあります。

また今回のコースから少し外れますが保久良神社にも梅園があり、こちらも見晴らしが良いのでちょっとしたピクニック気分で登ってみるのもオススメです。保久良神社の梅園は、少し岡本梅公園より見頃の時期が少し遅れます。

霜柱

西お多福山に登る途中で霜柱を見つけました。先日神戸市立森林植物園へシモバシラ(注 2)を見に行ってきましたが、土が持ち上げられる普通の霜柱を見たのは今年初めてかもしれません。

霜柱を今年始めて見たかも。

土が凍っている感触はこれまでにもあったので、霜柱を見かけなかったのは単純に気温が高かったという理由ではないと思います。六甲山は花崗岩の山で水はけがすごく良いので、霜柱ができるほどには水分が地中に無いのでしょうか?

丹沢など関東の低山は、この季節お昼ごろになると霜柱が融けてハイキングコースは泥でグチャグチャになるイメージがあります。そうなると靴はドロドロでズボンの裾も汚れる上に滑って危険で嫌になります。しかし六甲山ではそのようになることはまず無いので助かっています。

西お多福山の周回路

阪急岡本駅からスタートして西お多福山までは 3 時間位かかり、そろそろ休憩をしたくなる頃です。

西お多福山を目指して登ってくると、山頂の少し手前で周回路に出会います。殆どの人は短時間で上の道に出られる東回りを選択するようです。しかし少し遠回りになる西回りを選ぶと、神戸市外を見渡せるポイントに出ます。

西お多福山の南西斜面を通る周回路から眺めた神戸市街。ここは北風を遮れる絶好の休憩ポイント。

ここは冷たい北風も防いでくれるので休憩にはいい場所です。ただしベンチがあるわけではないので、ほとんど人は来ないと言っても休憩するときに道を占領し過ぎないように注意が必要です。

雪の楽しみ

西お多福山を過ぎると、日陰に予想していなかった雪がありました。日曜日(6 日)に下から見たら山のほうが少し白くなっていたのは、樹氷ではなく雪が降っていたのでしょうか。確かに空から見たら篠山の方のゴルフ場などが白くなっていました。

六甲全山縦走路の日陰になる部分には雪が積もっていました。

雪道はキュッキュと感触を味わいながら歩くだけでも楽しいのですが、野生動物の足跡を見つけるのも楽しみです。

イノシシは、ハイキングコースの堀跡などだけでなく実物をよく目にしますが、普段は目につかないだけでウサギも六甲山に生息しています。しかし今回はウサギの足跡は見つけられませんでした。

雪の上に残った小鳥のアニマルトラック。

この足跡は、多分鳥がピョンピョンとはねた跡ですね。

何の羽根だろう?

動物の痕跡といえば、羽根が落ちているのを見つけました。

鳩の羽根くらいの大きさで、一部が緑がかっていたけど何の羽根だろう? アオバト?とか言ってみる。

鳩の羽根のような大きさと形ですが、一部が緑色になっています。たまに古い羽根に苔が生えて緑色になっていることがありますが、そうではなさそうです。

図鑑を見るとアオバト(注 3)という鳥が目に止まりました。六甲山にアオバトがいることは間違いありません(注 4)が、こんな綺麗な鳥を見たことがないので、これがアオバトのものだという自信がありません。

目撃情報もあることですし、気がついていないだけで六甲山にもこんな綺麗な鳥が飛んでいるのですね。

六甲山最高峰のマンサク

六甲山最高峰への道沿いには、リボンのような花びらが特徴的なマンサクが咲いていました。

六甲山最高峰に咲くマンサク。花びらがリボンのようで面白い。

これは自然のものではなく植えられたのではないかと思っていますが、花の少ない季節に目を楽しませてくれます。

絶景ポイント

西お多福山からの眺めも良いのですが、やっぱり六甲山最高峰の眺めは爽快です。三角点がある記念撮影スポットは展望が開けませんが、途中の東屋がある所や山頂南側のケルンがある所からは大阪湾から大阪平野などが一望できます。

この日は気温が高かったので大阪の方は霞んでいてあまりくっきりとは見えませんでした。その代わりに北西の眺めがとても良かったです。

六甲山最高峰から北西側の眺め。

大阪の眺めは、宝塚の少し手前(岩倉山と譲葉山の間)にある送電線のところからの眺めもオススメです。写真にすると送電線が写ってしまうのですが、東には大阪平野、南にはお椀を伏せたような甲山などの展望が開けてとっても気持ちのいい場所です。

六甲全山縦走路の譲葉山と岩倉山の間にある絶景ポイントから眺めた大阪平野。

ここまで下って来ると山道が終わる塩尾寺も直ぐなので、最後に余ったお菓子を食べながらお茶をするのに良い場所です。

ルートと注意点

2016-2-11
阪急岡本駅(7:54)→ 八幡谷登山口(8:19)→ 打越峠(8:59)→ 西お多福山(11:09)→ 六甲山最高峰(11:42)→ 塩尾寺(14:33)→ 阪急宝塚駅(15:10)
距離と時間
18.2km 約 7 時間半(休憩を含む)
トイレ
阪急岡本駅、六甲山最高峰の登り口(3 月まで工事中のため仮設トイレ)、阪急宝塚駅

岡本駅をスタートして岡本八幡神社の辺りまでは緩やかな登りの車道です。西側の川沿いを進むコースは意外と車が多いので注意が必要です。そこで駅を出たら線路沿いに東に進んで、最初の踏切の所から八幡神社を目指すコースの方がオススメです。

神社を過ぎると八幡谷登山口まで急坂になります。八幡谷登山口のすこし手前から振り返ると大阪湾が見えて、もうこんなに登ったのかと驚きます。

八幡谷登山口から入って二連の砂防ダムを越えて少し行くと、植林の中に打越峠への分岐があります。左のハイキングコースは急なジグザグの登りで、右の川を渡るコースはなだらかなコースです。今回はもちろん左の急登を選択しました。二週間間を空けてのハイキングだったので、いつに無く登りがきつかったです。

打越峠からは、一度下った後にもう一つ峠を超えて住吉川沿いのコースに出ます。

住吉川沿いから眺めた西お多福山。山頂の電波塔が目印。

西お多福山への分岐に道標が立っていますが、これは西お多福山への分岐を示すものではありませんでした。そのため誰かが黒マジックの手書きで「西お多福山へ」と追記してありました。ここは橋がないので、西お多福山から下って来る時は増水していないか注意が必要です。

西お多福山までは、えぐれた所の多い登りが続きます。東側の展望が開けた所に出ると、山頂まではもうすぐです。

東お多福山の笹原が見えると西お多福山山頂まではあと少し。

西お多福山には、周回コースが整備されていますが、短時間で上の道に出られる東側の周遊コースを歩く人がほとんどです。今回は休憩も兼ねて少し遠回りして西側を周って電波塔の所に出ました。

西お多福山から石の宝殿の先まで日陰には雪が意外と残っていました。そのため一軒茶屋から六甲山最高峰への坂などヒヤッとしたところもありました。滑り止めは結局使いませんでしたが、やはりこの時期は少し重くても持っておきたいお助けアイテムですね。

石の宝殿から東の六甲全山縦走路は、ところどころ急なところも有りますが基本的にはなだらかな下りで、展望はあまりありませんが気持ちよく歩けるコースです。ただザレて滑りやすい場所が何ヶ所かあるので、そこは注意が必要です。

最もこの一番の難所は、塩尾寺からの車道歩きかもしれません。塩尾寺から大学と住宅地を抜けて川に出るまで急な下り坂が続きます。

費用

項目 金額 メモ
電車 190 円 神戸三宮から岡本
電車 280 円 宝塚から神戸三宮
合計 470 円

土日祝日限定の割引切符を使うと少し安くなります。

阪急ではなく、三ノ宮から摂津本山まで JR ならば 180 円とは知りませんでした。もっとも少し歩く距離が長くなって大きな道を渡る必要があり、登山口までの分かりやすさを考えたら 10 円の差は気にしないほうが良いですね。

ゴミ採集ゲーム

今回のゴミ採集ゲームの結果は、22 点採集してトリプルが一つでした。

ゴミ採集ゲームは、22点採集してトリプルが一つ。

参照と脚注

  1. 摂津岡本梅まつり – 神戸市東灘区・イベント情報 随時更新されるので、時期を過ぎると梅祭り情報は消えてしまいます。
  2. シモバシラの霜柱とロウバイ・森林植物園 – 歩(ある)ってみる
  3. アオバト – 日本野鳥の会
  4. キイロですがアオなのです – 神戸・六甲山ホテルスタッフの「四季折々」