あじさい祭りの森林植物園と摩耶山

目次

紫陽花の季節になったので、神戸市立森林植物園と摩耶山へ行ってきました。アジサイの種類では森林植物園に軍配が上がりますが、密度では摩耶山のほうが勝っています。

アジサイを見るために神戸市立森林植物園と摩耶山に登ってきました。普通なら一日で回ってこれるコースですが、梅雨の雨で川が増水しているので川を渡れないことも考えてそれぞれ別の日に訪れました。

新神戸から森林植物園まではそれほど標高差もなく歩きやすいコースですが、前回山に行ってからだいぶ間が空いてしまいちょっとの登りでもだいぶきつく感じました。普通に歩くぶんにはなんとも感じませんが、登りになると体力が落ちたことを実感できます。体力はあっという間に低下するものなのですね。

景色と発見

森林植物園のあじさい祭り

神戸市立森林植物園には、色々な種類のアジサイが植えられています。その中でも一番の人気はシチダンカでしょうか。

シチダンカ。

シチダンカは六甲山特有の種で、シーボルトが紹介した後長い間見つからなかったそうです。そのためシチダンカは幻のアジサイと呼ばれていたそうです。

でも、私が好きなのはやっぱり普通のアジサイかな。特に花(正確にはガク)の色づき始めが好きです。

色づき始めのまだクリーム色が残ったアジサイがいい感じ。

展示館内では、あじさい祭りに合わせてアジサイに関する展示がありました。知らないことがたくさんあり面白かったです。

花祭りでお釈迦様にかける甘茶(注1)はアジサイの一種から作られているのだそうです。てっきりアマチャヅルから作られているのだと思っていました。またアジサイの種が展示されていましたが、顕微鏡で見ないとわからないくらいの小ささには驚きました。

またアジサイの色に関する説明もありました。花の色は土壌がの酸性度によって決まり、土壌が酸性だと青になり、アルカリ性だと赤くなるのだそうです。

その説明を読んで、「そうなのかー」と思って外に出ると、

同じ枝の花でも色が異なることがあることに気が付きました。

おなじ枝なのに花が赤と青になっている物がありました。なぜなのでしょう? これを見ると、花の色は単純に土壌の酸性度で決まるということではないのかも知れません。

ガクアジサイと昆虫。 バッタ。

摩耶山のアジサイ

森林植物園のアジサイはしっかりと手入れがされていますが、摩耶山のアジサイはもう少しワイルドな感じです。そのためか花の密度という点では摩耶山のアジサイのほうが優っている気がします。

マヤブルー。摩耶山のアジサイは青い花が目立ちます。 摩耶山の白いアジサイ

摩耶山のアジサイは、掬星台だけではなくオテル・ド・摩耶の方に少し下った自然観察園にもたくさん咲いています。自然観察園は、ガクアジサイが多かったです。

自然観察園にはガクアジサイがたくさん咲いていました。 ガクアジサイ。

森林植物園の花たち

森林植物園では、アジサイの他にも色々な花が咲いていました。

東入口から入ると、まず最初に長谷池一面に咲いていたスイレンに目を奪われました。スイレンは涼し気でいいですね。

森林植物園の長谷池は、スイレンが見頃でした。 スイレン。

スイレンの他にはアサザも黄色い花を咲かせていました。

アサザの花。

去年もアジサイを見に森林植物園へ行ったのですが、その時にササユリが咲いている場所を教えてもらいました。

今年も咲いているかなと行ってみると、二株だけしか見つけられませんが花を咲かせていました。近くに行くと甘い香りがします。ユリは良い香りがしますね。

ササユリ。近くに行くとやはりユリの良い香りがします。

トエンティクロスでは

森林植物園への途中では、ホタルブクロやオカトラノオの花を見ることができました。

ホタルブクロ。

ただホタルブクロの季節はそろそろ終わりのようです。

オカトラノオ。この花が咲くと夏になったなという気がします。

その他にもモリアオガエルの卵塊やカワセミを見ました。

モリアオガエルの卵。

モリアオガエルの卵塊は、森林植物園の正門近くの池にもありました。

高雄砂防ダムの水没林。

カワセミは、高雄砂防ダムでこの写真を撮っている時に目撃しました。バシャッという水音ともに青い鳥が飛んでいき、「カワセミ!」と思った瞬間にいなくなってしましました。

一応写真を撮ったのですがずっと遠くで、拡大してみても「カワセミ?」というような感じです。こんな時は望遠レンズが欲しくなります。

摩耶山自然観察園

自然観察園入り口に近い湿地では、ミズバショウがお化けになっていました。3 月の終わりは可憐なミズバショウ(注2)でしたが、花が終わると葉が大きく茂り本性を表したなという感じです。

ミズバショウの夏姿。

奥のあじさい池ではコウホネが花を咲かせていました。

コウホネの花。

摩耶山への途中では

摩耶山へ登る途中では、オカトラノオの他にも夏を代表するツユクサも咲いていました。

ツユクサの花。

六甲全山縦走路に出てハイキングコースを歩いていると比較的大きな白い花びらが散っていました。何の花かなと思ったら、この花でした。名前を知らなかったのですが、ヤマボウシという木なんですね。

ヤマボウシの花。

どことなく花の形や咲き方がハナミズキに似ていると思ったら、どちらもミズキ科ヤマボウシ属でした。ヤマボウシとハナミズキは、親戚みたいな関係なのですね。

ムラサキシキブの花。

これは多分ムラサキシキブの花だと思います。ムラサキシキブは、実が付いている時しか気に留めたことがなく、こんな花が咲くのかと思いました。

ルートと注意点

2016-6-18

行程
新神戸 → 市ケ原(9:13)→ トエンティクロス → 神戸市立森林植物園東口への分岐(10:15-13:11)→ トエンティクロス → 市ケ原(14:01)→ 新神戸駅(14:39)
距離と時間
13.3km 約 6 時間(休憩を含む)
トイレ
新神戸駅、市ケ原、森林植物園内

2016-6-25

行程
新神戸駅(瀧の広場)(8:53)→ 雷声寺(9:05)→ 旧摩耶道と学校林道の分岐(9:45)→ 学校林道 → 六甲全山縦走路と学校林道の分岐(10:15)→ 摩耶山(掬星台)(11:02-12:06)→ 六甲全山縦走路と学校林道の分岐(12:45)→ 学校林道 → 旧摩耶道と学校林道の分岐(13:11)→ 雷声寺(13:41)→ 新神戸駅(13:55)
距離と時間
9.7km 約 5 時間(休憩を含む)
トイレ
新神戸駅、摩耶山

注意点

  • 市ケ原から森林植物園までのトエンティクロスには、何ヶ所か飛び石で川を渡るところがあるので増水に注意が必要です。
  • 雷声寺から学校林道分岐までは、片側が崖になった部分があるので通過に注意が必要です。

ルート案内

神戸市立森林植物園

新神戸駅から市ケ原までは舗装された遊歩道歩きが続きます。市ケ原を過ぎると山歩きになりますが、森林植物園の入り口まで生田川沿いに歩きやすい道が続きます。

夏の沢らしいトンボ。

今回歩いたとエンティクロスには飛び石で川を渡るところが何ヶ所かありますが、森林植物園入り口の所は増水するとすぐに水没してしまいます。その時は、少し北側の橋を渡って川沿いに下ることもできます。

森林植物園入り口の飛び石。ここはすぐに水没してしまします。

アジサイは、長谷池から森林植物園の正門までの沿道に植えられています。

森林植物園アジサイ園への道。

摩耶山

摩耶山も市ケ原から登ることができますが、すぐに山道になる雷声寺から学校林道を経由して登るコースがオススメです。

雷声寺の入り口が工事中なので、上の駐車場から階段に出ます。多分この工事ももう少しで終わりだと思います。

雷声寺から学校林道分岐までの間に、木が生えているので高度感はありませんが片側が崖になった部分があるので注意が必要です。

雷声寺から学校林道分岐までの途中には、このような崖を通過します。

学校林道を登って行き鉄塔が多く立っているピークを越えると、一度急な下りになります。登り返して六甲全山縦走路との合流地点少し手前には、神戸市街や明石海峡大橋まで見渡せる場所があります。

六甲全山縦走路と合流したら、登り下りしながら摩耶山へ向かいます。途中ちょっと岩登りの雰囲気を楽しめる場所があります。

学校林道からの神戸市街の眺め。見晴らしが良い日には、明石海峡大橋も見えます。

摩耶山のアジサイは、いかにもアジサイという種類のアジサイが掬星台に植えられています。この他少しオテル・ド・摩耶側に下った自然観察園にも沢山植えられています。

摩耶山のあじさい池脇のアジサイ。

費用

家から登山口まで歩いたし、何も買わなかったので全く出費は無しでした。

2016-6-18

項目 金額 メモ
森林植物園 0円 通常300円ですが、トリコロールカードで無料
合計 0円

2016-6-25

項目 金額 メモ
合計 0円

ゴミ採集ゲーム

2016-6-18

11 点採集して「役なし」でした。

6月18日のゴミ採集ゲーム結果。11点採集して「役なし」でした。

2016-6-25

10 点採集して「役なし」でした。

6月25日のゴミ採集ゲーム結果。10点採集して「役なし」でした。

参照と脚注

  1. アマチャという種類のアジサイがああり、その葉を乾燥させたものから甘茶を作るのだそうです。甘茶
  2. 摩耶山の山開き・摩耶詣祭