関西で桜といえば吉野山

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吉野山は、関西で有名な桜の名所です。桜が咲いたと聞けば何度でも行きたくなり、朝から夕方まで吉野山を上って下って丸一日桜を堪能しました。

吉野山の基礎知識

吉野山は、標高差があるので下千本から始まって奥千本まで約一ヶ月もの長期間桜を楽しめると言われます。しかしメインとなるのは近鉄吉野駅のある下千本から吉野水分(みくまり)神社の上千本までです。奥千本が満開になるのは上千本よりもかなり遅く、ここを含めると確かに長期間楽しめます。しかし奥千本は、上千本までの桜が終わってしまっても観光客に楽しんでもらうためにあるという気がします。

吉野山の桜は色々な種類の桜が植えられているので開花の時期がそれぞれ異なり、そのため下千本から上千本までがほぼ同時に見頃になると言ってしまっても良いかもしれません。例年平地のソメイヨシノが満開になってからちょうど 1 週間から 1 週間半で吉野山の桜も満開になります。

吉野山を歩いていて良く聞かれるのが、「葉が出ているのでもう終わりだね」ということです。桜といえば花が咲いてから葉が出てくるソメイヨシノが一般的になってしまっているので、葉が出たら終わりと思うのでしょうが、そんなことはありません。吉野山の桜は開花と同時に葉が出るのです。むしろ新しい葉があるからこそ単純なピンク一色では無くそれぞれの木ごとに異なったピンクを作りだしていると言えます。私の個人的好みでは、リンゴのように緑の葉に白い花が咲く桜が好きです。

吉野山の中心地、中千本までの交通機関

桜のシーズンは、近鉄吉野駅を出ると目の前に中千本行きのバス停があります。その少し先には蔵王堂の門前行きのロープウェイ駅があります。桜だけが目当てであれば、バスで中千本まで上ってしまうのがお手軽です。「銅の鳥居」や蔵王堂に行くには、ロープウェイが便利です。

しかし私のおすすめは、徒歩でプラプラ中千本まで登るコースです。ロープウェイ駅脇の細い道を歩い、下千本の桜やお土産屋さんを眺めながら歩けばあれば約 1 時間くらいで中千本に到着します。このほか吉野温泉の前を通って如意輪寺と中千本の間の谷に出る道もあります。

奥千本行きのバス停は、中千本のバス停から階段を上ったところにあります。

見渡す限り桜の木

中千本から上千本までは歩いて約一時間。ジグザグのかなり急な上り坂ですが、桜を眺めながら上ればあっと言う間です。ここからは、良く吉野山の観光ポスターに使われる蔵王堂を見降ろす景色が見られます。

中千本から上千本に向かう坂道の途中には、桜の山に入っていく脇道がたくさんあります。脇道に入ると周り中桜だらけでそれは見事です。ただしこちらは舗装されていない山道なので、足元には十分注意する必要があります。

桜だけではない吉野山

吉野山には、桜以外にもいろいろな花が咲いていました。なかでも久しぶりに見たニリンソウとオドリコソウには目を奪われました。

特にオドリコソウは、ヒメオドリコソウのつながりでとても気になっていた野草です。そのため吉野駅からちょっと上ったところにオドリコソウが生えているのに気がついてからは、上を見れば桜、下を見ればオドリコソウの花を探してキョロキョロしていました。