摩耶山で年越しそば、のはずが…

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大晦日に摩耶山へ登ってきました。さすがに歩いている人は少なかったです。また大晦日ということで、山の上で年越しそばを食べました。しかし年越しそばだと思ったら、ただの月見そばでした。なぜそうなった?

景色と発見

普段だと途中で追い越されたり、休憩ポイントには先客がいるのですが、今回は摩耶山に着くまでに数人しか会いませんでした。それも反対方向から下ってくる人のみ。さすがに大晦日に歩いている人は少ないですね。普段の平日は、いつもこんな感じでしょうか?

アジサイのドライフラワー。花に見えるところは、正確には花ではないのでドライフラワーではないのですが。

陽だまりハイキング

それなりに気温は低かったのですが、風が弱く冷気の中を歩くのがとても心地良かったです。

小鳥のさえずりを聞きながら気持よく歩いていたら、見たことのある特徴的な葉が落ちていました。同じ所から三枚の葉が出ている薄い葉といえば、この秋注目のタカノツメです。

タカノツメ。淡黄色の葉が同じとおろから三枚。

葉が落ちているということは近くに木があるはずなので、辺りを探してみるとタカノツメの木が見つかりました。

タカノツメの冬芽。芽が爪で、リング状のシワが鳥の足に見えませんか。

枝のリング状に巻いている樹皮が鱗で冬芽が爪に相当し、名前の鷹の爪とまで行かなくとも鶏の足に見えないでしょうか。

また日向には、まだ数輪でしたがスイセンも咲いていました。

スイセン。清楚で好きだな。

越前海岸や淡路島にスイセン群生地のようにスイセンが一面に咲いているのは見事ですが、数輪咲いているスイセンは清楚なイメージがあってまた別の趣が有ります。

しかし日向とは言っても、モチツツジの花が咲くのはいくら何でも早すぎです。一度冷え込んだ後に暖かくなったので花を咲かせるスイッチが ON になってしまったようです。

モチツツジ。南斜面だったとはいえ、いくら何でも花が咲くには早すぎです。

このまま暖冬だと他の春に咲く花も冬の間に咲いてしまいそうで、春に咲く花芽が残っているか心配になります。

年越しそばだと思ったら…

クリスマスのケーキのように、大晦日に年越しそばは欠かせません。またハイキングには絶景を見ながらのお昼ごはんも欠かせません。

そこで今回は二つの「欠かせない」を合体させて、山の上で年越しそばを食べることにしました。

大晦日のお昼は、山でおそば。豪華に卵二個入りの月見そば。

マルちゃんの正麺(鴨だしそば)(注 1)。普段は卵は一つですが、2 つも卵が入った豪華版です。

しかしこれ、年越しそばだと思ったら…ただの月見そばでした。なぜ?

国語辞典の「年越しそば」を見たら「[細く長く生きよう、と願って]おおみそかの夜に食べるそば」(注 1)と書かれていました。そうなんです、年越しは「大晦日の夜」限定だったのです。ずっと大晦日なら時間は関係ないのかと思っていました。知ってよかったような、知らないほうが良かったような。

これ何だろう?

いくつか見たことのない実を見つけました。

何の種だろう?

木や草はただ葉が付いているだけだと気にかけませんが、花が咲いたり紅葉したり実がつくと「なんだろう?」と急に気になります。この秋紅葉の図鑑を買ったのですが、こうなると実から検索できる図鑑が欲しくなります。

何の実だろう? ツル性の植物に生っていました。赤くて美味しそう。

この実も真っ赤で美味しそうでした。酸っぱいとか苦いなら良いのですが、もし毒だったらと思うと怖くて実を口にできません。もっとも六甲山は、瀬戸内海国立公園なので動植物の採取禁止です。

ルート

2015-12-31
新神戸駅(8:37)→ 市ケ原(9:19)→ トエンティクロス → 桜谷出合(10:52)→ 摩耶山(掬星台)(11:39-11:46)→ 摩耶山史跡公園(11:57-12:43)→ 青谷道 → 行者堂(13:09)→ 旧摩耶道 → 雷声寺(14:12)→ 新神戸駅(瀧の広場)(14:23)
距離と時間
11.6km 約 6 時間(休憩を含む)
トイレ
新神戸駅、市ケ原、摩耶山

森林植物園の東門から桜谷出合までの道は、急なところや危険なところはありません。また北風も遮られるので、本当に気持ちよく歩けます。この季節は、シジュウカラなどの小鳥もこのコース沿いでよく見かけます。

桜谷の飛び石は、大きな石が一つ流されていました。問題なく渡れますが、以前よりは水没しやすい大きさな気がしますので、雨の後の増水時には注意が必要です。

桜谷出合の飛び石。写真の右から渡れた。

石の配置といえば、高雄堰堤上流にあるトエンティクロスを代表する飛び石が大きくなっていました。こちらはしばらく小さい飛び石だったので助かります。

桜谷コースは、コース上部に水が流れている部分が有ります。冬になるとその水が凍ってコースの道幅いっぱいのアイスバーンになりますが、まだ全く凍っていませんでした。これからもっと寒くなると注意が必要です。

青谷道は、行者堂跡(注 3)のところまでずっと階段状の下りが続きます。行者堂に出る最後の部分に滑りそうなところがあるので、少し注意が必要です。

青谷道には杉の大木が多くみられコースが階段状なこともあり、上野道よりも摩耶山への参道という雰囲気が有ります。

行者堂跡から雷声寺までの旧摩耶道は、道幅がとても狭いので転倒したら滑落の危険性が有ります。木があるのでそれほど怖い気がしませんが、もし木が無かったら絶対に通りたくないコースです。

旧摩耶道。道幅が狭い上に、急斜面をトラバースする部分が何ヶ所かあります。それも道が斜めになっている。

費用

項目 金額 メモ
お汁粉 130 円 缶入り
合計 130 円  

前回お汁粉を飲みそこねたので、これを飲むのも目的の一つでした。摩耶山の自販機は、やはり 1000 円札以外の紙幣は使用できませんでした。

ゴミ採集ゲーム

ゴミ採集ゲームの結果は、12 点採集してワンペアでした。

今回のゴミ採集ゲームの結果。12点採集してワンペア。

ペアは同じ所で採集して切り口も合うので、同じ人が捨てたのかもしれません。最低。

ちなみに記録を付けはじめた 5 月からの総合結果は、399 点採集してペア 10、トリプル 3、クアッド 1 でした。

  1. 鴨だしそばは、ちょっとだしに癖があるので買い置きストックには入っていません。個人的オススメはうどんです。さすがに生麺は言いすぎですが、乾麺とはいい勝負します。
  2. 三省堂国語辞典 第七版(2014)
  3. 青谷道の行者堂は、建物が撤去されていました。