シモバシラの霜柱とロウバイ・森林植物園

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「六甲山シーズンガイド」に載っていたシモバシラを見てみたくて、またロウバイがそろそろ咲いて良い香りがしているのでないかと期待して森林植物園まで行ってみました。

六甲山のハイキングコースを紹介するガイドブックは何冊も出ています。その中の「六甲山シーズンガイド」は、歴史や花や地形などを紹介した小さな小さな囲み記事が特徴的です。何度も歩いたことのあるコースでも知らないことが多く、その囲み記事を読んでもう一度行ってみようということがよくあります。またそこで見られる植物が多く紹介されているのも好きなところです。

この「六甲山シーズンガイド」の秋冬編1に神戸市立森林植物園のシモバシラという不思議な名前の植物が紹介されていました。森林植物園には季節を問わず何回も行っているのに今まで見たことがなかったので、このシモバシラを見ようと行ってみました。

この季節は花が少ない季節ですが、森林植物園でもロウバイがこの寒いさなかに花を咲かせ良い香りを漂わせます。昨年はロウバイを見に(香りを楽しみに)1月下旬に行ったのですが、今年は暖冬なのでもう咲いているかもと期待していました。

景色と発見

バラの化石?

新神戸駅裏の階段を登っていたら、バラの化石か乙女椿がドライフラワーになったような不思議な花(?)2を見つけました。花びらに相当する部分は、松ぼっくりのようにも見えます。

バラか乙女椿の化石?どうやらヒマラヤスギの松ぼっくりらしい。別名:シダーローズ。
バラか乙女椿の化石?どうやらヒマラヤスギの松ぼっくりらしい。別名:シダーローズ。

帰ってから調べてみると、どうやらヒマラヤスギ3の松ぼっくり(松笠)らしいです。

ヒマラヤスギの実はラグビーボールのような楕円形なので、松笠は円柱状になるのでないかと思えます。普通の松は松笠が開いてもしっかりくっついているのに対して、ヒマラヤスギの松笠は途中でちぎれるのか、写真のように先端部分だけがバラの化石のように残るそうです。そのためちゃんと「シダーローズ(a cedar rose、ヒマラヤスギのバラ)」という名前が付いています。

この場所にヒマラヤスギが生えていた記憶は全くないので、なぜここにシダーローズがあったのか不思議です。誰かが捨てた可能性もありますが、今度通ったらヒマラヤスギがあるか確認してみようと思っています。

雲製造工場

神戸の雲製造工場、神鋼火力発電所。
神戸の雲製造工場、神鋼火力発電所。

この日はとても寒かったので、神鋼発電所の排気に含まれる水分による雲と自然にできた雲が合体して、まるで上空の雲を全てこの発電所が作っているのでないかと思わせる景色が見られました。

シモバシラの霜柱

森林植物園のシモバシラは、北側の正門から入ってアジサイがたくさん植えられている坂の手前、カタクリと同じ場所に植えられていました。

シモバシラは、看板がなければ気が付かないようなただの枯れ草でした。でも根本を見ると確かに小さいながらシモバシラから霜柱ができていました。

シモバシラ。茎から霜柱ができるのでシモバシラという名前が付いたのだとか。
シモバシラ。茎から霜柱ができるのでシモバシラという名前が付いたのだとか。

森林植物園のブログに紹介されていたシモバシラの霜柱は非常に見事でした4が、それに比べると非常にちょっぴりの霜柱でした。それでも霜柱が付いた本物のシモバシラを見られてとっても満足です。

この霜柱は、シモバシラの根から吸い上げられた水分が茎のところで凍ってできます。しかし季節が進んで何度も凍結融解を繰り返すと植物の水が流れる器官が破壊されてしまい、そうなると水分を吸い上げられず霜柱ができなくなるとのことです。その他に風などの気象条件も関係していて、立派な霜柱を見られる条件はなかなか厳しいようです。

シモバシラは関東から九州までの低山に分布しているとのことなので、今度はぜひ野生のシモバシラを見てみたいものです。

ウサギの国

ウサギの国はちょうど餌の時間だったようで、係の人がウサギに餌をやっていました。

ウサギがみっちり集まって餌の時間。
ウサギがみっちり集まって餌の時間。

いつもの半分のスペースにウサギが集められていたので、ウサギだらけという感じでした。それらが餌を入れたトレイに群がって、周りに注意しながらも一心不乱にモグモグ食べる姿はいつまで見ていても飽きません。

ロウバイが見頃・嗅ぎ頃

神戸市立森林植物園のロウバイは、二ヶ所に植えられています。一つはシアトルの森の先にある天津の森で、もう一つがウサギの国の脇です。

今回はウサギを見たかったので、ウサギの国脇のロウバイを見てきました。

青空にロウバイのいい香り。中心部が赤い普通のロウバイ。中心部も黄色のソシンロウバイという種もあります。
青空にロウバイのいい香り。中心部が赤い普通のロウバイ。中心部も黄色のソシンロウバイという種もあります。

ここの花はだいぶ咲いていて、ロウバイの甘い香りがしていました。半分くらいは開花していましたが、まだつぼみの木もあったのでもうしばらくは甘い香りを楽しめそうです。

ロウバイには、中心が赤っぽいロウバイと、中心も黄色いソシンロウバイがあります。咲いていたのは全てただのロウバイでした。ソシンロウバイも植えられていたと思うのですが、見落としているのか、咲く時期が少しロウバイとは違うのかもしれません。

日向ぼっこ

ル・ピック前のモミジバフウ。
ル・ピック前のモミジバフウ。

この日は気温が低く風も冷たかったのですが、風を避けられる日向はとても気持ちが良かったです。人も少なく静かで、小鳥のさえずりを聴きながらあんこお菓子を食べ、のんびりと休憩できました。

小鳥は賑やかにさえずっていても「静か」と感じるのって不思議な感覚です。

ヒノキの見分け方

森林植物園内には色々な木が植えられていますが、それぞれの木の説明や見分け方の看板も設置してあります。しかしたいてい説明を一度読んで「フーン」と思っておしまいです。次に来た時には看板を読んだことさえ忘れているので説明をまた読んで、そう言えば前に読んだことあるなと気が付きます。

こうして何度も説明を読んでいるとさすがに覚えるもので、ついにヒノキの見分け方を覚えました。

ヒノキかな?と裏返すとYesマーク。
ヒノキかな?と裏返すとYesマーク。

ヒノキは、「ヒノキかな?」と思って葉を裏返すと「Y」(Yes)と書いてあります。Yと書かれていなければ、それはヒノキではなく葉の形が似たサワラやアスナロなどだということです。ただ、じゃあヒノキ以外の何と言われても、まだそこまでの区別を付けられるようにはなっていません。

もっとも植林されているのはほとんどスギかヒノキなので、杉でなければヒノキという認識で十分かもしれません。

テイカズラの実

キョロキョロ見回しながら歩いていたら、テイカズラの実を見つけました。

テイカズラの実。インゲンマメのような実が熟すと、綿毛の付いた種が出てきます。
テイカズラの実。インゲンマメのような実が熟すと、綿毛の付いた種が出てきます。

テイカズラの実はインゲンマメのような実ですが、弾けると中から綿毛が付いた種が出てきます。

種をよく見ると、確かに先月見つけた種5と同じ形をしていました。

ルート

2016-1-16
新神戸駅(8:35)→市ケ原(9:23)→神戸市立森林植物園東口への分岐(10:20)→神戸市立森林植物園→神戸市立森林植物園西口(11:52)→西側森林管理道→南ドントリッジ→高雄山(12:53)→市ケ原(13:28)→新神戸駅(14:16)
距離と時間
12.2km 約5時間半(休憩を含む)
トイレ
新神戸駅、市ケ原、森林植物園

新神戸から市ケ原までは舗装された遊歩道ですので危険箇所はありません。ただ新神戸駅裏の階段から布引ダムまでは登りが続き、歩きだしでもあるのでペースを抑え気味に進みます。

市ケ原から森林植物園は、増水していなければ危険はありません。森林植物園から南ドントリッジ入り口までも特に危険箇所はありません。

南ドントリッジは名前のように細い尾根道です。ところどころザレて滑りやすいところもありますが、北側からだと登りなのでそれほどの危険はありません。

一番危険なのは、高雄山から市ケ原までです。高雄山南側のピークを超えるコースは急な下り坂です。今回はピークを迂回するコースを取りましたが、こちらはコースが狭くてコース自体が斜めになっているところがあり、なかなかのスリルあるコースです。

費用

項目 金額 メモ
合計 0円  

神戸市立森林植物園の入園料は300円ですが、年間パス「トリコロールカード」があるので入園料はかかりませんでした。トリコロールカードは、森林植物園以外にも相楽園と須磨離宮公園でも使えます。

ゴミ採集ゲーム

7点採集してワンペアでした。たった7点でワンペアできるとは、年初めから縁起が良い気がします。

ゴミ採集ゲームの結果。7点採集してワンペア。
ゴミ採集ゲームの結果。7点採集してワンペア。

参照と脚注

  1. 六甲山シーズンガイド 秋・冬 根岸真理(神戸新聞総合出版センター)

  2. 一瞬「砂漠のバラ」という鉱物かと思いましたが、どう見ても生物でした。砂漠のバラ – ウィキペディア

  3. ヒマラヤスギは、名前にスギが付いていますが、杉ではなく松の仲間です。ヒマラヤスギ – ウィキペディア

  4. シモバシラ – 神戸市立森林植物園のブログ

  5. 摩耶山で年越しそば、のはずが… – 歩(ある)ってみる

「シモバシラの霜柱とロウバイ・森林植物園」への2件のフィードバック

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